男性ホルモンと薄毛の関係
「男性ホルモンが多いと薄毛になりやすい」という説。
誰しもが一度は聞いたことがあるかと思います。
一方で、男性ホルモンは「男らしさ」や「筋肉質」をイメージさせます。
一体、どちらが正しいのでしょうか?
また、男性ホルモンは体によくないものなのでしょうか?
男性ホルモンの種類とは?
まず、男性ホルモンには
「テストステロン」「ジヒドロテストステロン、」「アンドロステロン」
など多くの種類があります。
一般的に男性ホルモンとはテストステロンのことを指し、主に精巣から分泌されます。これは筋肉量を増加させ、太い骨格やヒゲ、体毛を生やすといった男らしい体を作り出します。
男性ホルモンは18歳頃から30歳頃までにピークを迎え、
その後、分泌量が徐々に減っていきます。
脱毛原因となる男性ホルモンの仕組み
そして、テストステロンの不足を補うために、
ジヒドロテストステロンという強力なホルモンが作られるようになります。
このジヒドロテストステロンが、薄毛の原因となってしまうのです。
ジヒドロテストステロンは、毛根にある
「5αリダクターゼ」という酵素の働きにより、テストステロンから変換されます。
ジヒドロテストステロンが、毛根内の毛乳頭細胞にある
「アンドロゲンレセプター(男性ホルモン受容体)」に結合すると、
髪の毛が成長しなくなり、脱毛が起こるのです。
ジヒドロテストステロンが発現しやすいタイプ、
またはアンドロゲンレセプターという男性ホルモン受容体の感度が高いタイプというのは、
遺伝に関わってくる割合が高いと言われています。
男性ホルモンのバランスを整えるには?
では、体内の男性ホルモンを減らせばいいのでしょうか?
男性ホルモンの分泌量は30歳以降、減少していきますが、
分泌量が極端に不足すると、性欲減退や筋力の低下など、体によくない影響が出てきます。
男性ホルモンを抑制するというより、
薄毛につながるジヒドロテストステロンの発現を抑えることを考えなければなりません。
こちらは、牡蛎などに豊富に含まれる亜鉛がおすすめです。
また男性にも、女性ホルモンが少量ですが含まれています。
男性ホルモンと女性ホルモンのバランスを整えることで、理想的な体を作ります。
とはいえ、女性ホルモンを薬や注射などからとるのはNG。
女性ホルモンとよく似た働きをする「イソフラボン」という成分が
豊富に含まれた納豆などの大豆食品をとることをおすすめします。
大豆食品には植物性のたんぱく質も豊富なので、髪の毛には良いことづくめですよ。